第一号案件:小糸製作所(1989)
ようやく市民権を得たと思いますが、アクティビストの活動は様々です。日本の資本主義の成り立ちの経緯ゆえか、マスコミの方向性ゆえか、企業乗っ取り、ハゲタカ等の過激なワーディングが飛び交いますが、米国の株式(至上?)資本主義にてアクティビストは特に驚くことではありません。日本での第一号は小糸製作所でしょうか? 1989年ごろTブーンピッケンスと言う米国テキサスの石油ビジネスの大立者が小糸製作所の株を買い占め、当時のマスコミは黒船来襲かのように書き立てました。1986年ごろ在籍の米国の学校で、ピッケンスの講義がありました。米国人の悪友に”グリーンメーラーって何だ?”と言う質問をするように言われました(が、かなりバカにされてると今、思えば感じます)。グリーンメーラーとは株の買占め後の買戻ネゴをする蔑称で、流石に当時は米国でもこう言う見方もありました。
アクティビスト活動は個別性強く、これから、案件ごと等に分けて解説して行きます。一方で、やり方はパターン化されているとも言え、その側面も説明します。私も職業として本戦略に関与しそうになったこともありましたが、結局、相手の弱点をとことん詰める戦略に若干、躊躇の思いもありました。が、上場している以上、本戦略のターゲットとならないように経営してゆく義務も経営者にはあります。株式投資って夢を追うものでしょと言う見方を私はしがちです。不良債権投資にはさほど抵抗感ない私ですが、こちらは、、、そのアクティビストファンドには好感持ちましたが、雇ってもらえなかったからか???
https://jp.wsj.com/articles/SB10001424052702303674004579261541303113638
乗っ取り屋ブーン・ピケンズ氏の波瀾万丈の半生By JEN WIECZNER 2013年12月16日
小糸製作所vs. Tブーンピッケンス
以下はChatGPTによる本件の説明です。
小糸製作所とT・ブーン・ピッケンス(T. Boone Pickens)による事件は、日本における株主アクティビズムの歴史的な転換点として知られています。以下、詳しく解説します。
🏭 小糸製作所 × T・ブーン・ピッケンス事件(1989年)
① 背景・ことの発端
- T. Boone Pickensは1980年代アメリカの著名な企業買収家・グリーンメーラー(敵対的買収を仕掛けて企業に買い取らせて利益を得る人)として知られていました。
- 1989年、彼は自身の投資会社「Boone Pickens Inc.」を通じて、小糸製作所(自動車部品メーカー)株式の約20%を取得。これは当時の法制度下で「敵対的買収を視野に入れた極めて異例の行動」でした。
- 日本では当時、「持ち合い」や「護送船団方式」といった株主主権より経営主権が強い企業慣行が主流であり、外国人投資家が企業に対し改革要求を突き付けることは珍しい行為でした。
② ピッケンスの提案内容・要求
- 小糸製作所のガバナンス改革
- 社外取締役の登用、透明性向上。
- トヨタによる影響排除
- 小糸はトヨタ自動車の系列企業で、トヨタによる間接支配(持株・役員派遣)をピッケンスは批判。
- 経営の独立性と株主還元を求める提案
- 自社株買いや特別配当なども示唆。
③ 小糸製作所・トヨタの対応と結果
- トヨタは系列の取引先や金融機関と連携してピッケンスに対抗し、株式を買い戻して影響排除。
- 結果的に、ピッケンスは買収を断念し、全株式を売却して日本市場から撤退。
- 小糸は企業防衛に成功したが、国際的には「閉鎖的な市場」との批判を受けた。
④ 社会的な評価・歴史的意義
| 観点 | 評価 |
| 🇯🇵 日本国内 | 「異質な外国人投資家からの企業防衛に成功」→ 企業の連帯強化が評価される |
| 🌍 国際的評価 | 「日本市場は閉鎖的」「株主の権利が軽視されている」と厳しく批判 |
| 💡 歴史的意義 | この事件を契機に、日本でもコーポレート・ガバナンスの改革の必要性が広く認識され始めた |
| 📈 現代への影響 | 1990年代後半以降の村上ファンド、最近のオアシスやエリオットらの活動につながる**“アクティビズム前史”**として重要 |
🧭 総括
- Pickens事件は「日本企業は誰のものか?」という問いを社会に突きつけた初の事例でした。
- 短期的にはピッケンスは敗北しましたが、中長期的にはガバナンス改革の契機となり、日本でも「株主価値」「社外取締役」「情報開示」などが議論されるきっかけとなりました。
📝 参考資料
- 『週刊ダイヤモンド』『日経ビジネス』1989年〜1990年
- 日本取引所資料「日本における株主アクティビズムの歴史」
- ジェフリー・ギャレット『アクティビストの経済思想史』
ChatGPTこう言う調べ物には使えますね。データ作成を1か月前に依頼した際は偉い目に遭いましたが、、、
下記は当時の株価推移表です。チャートは見つからず、、、ブルンバーグにアクセスできたら、再掲します。

小糸製作所(1988〜1995年)株価推移とアクティビストイベント
· 📌 1988年11月:T.ブーン・ピケンズ登場
· 📈 1989年6月:20%近い株式取得で株価高騰
· 📉 1990年2月:撤退報道で反落
· 🏁 1991年3月:完全撤退確認
I am not sure which table or. Chart is right!!! Need to check w/ B’berg. As the table shows 1k above price!
