資本効率が落ちます。バランス(現預金保有額の割合)が難しいのですが、不測の事態に備えて現預金豊富に持つのではなく、ベストな現預金規模を維持しつつ、ROEを高める経営をして無いとアクティビストに株買戻、配当増を要求されます。と言うか、理想はすべき、無駄金は持たない。と言うことです。上場企業もある意味、ファンドマネージャーと似てます。株主の資金を効率的に運用すべきにも関わらず、ほとんど利息を生まない現預金を保有すること自体が無駄と言われても弁明できません。
ベストは財務基盤を強固に、また、必要に応じて銀行ローンを駆使すれば良いのですが、言うは易し、銀行ローンにはリボルビングクレジット(リボルバー, 回転式の拳銃の意味もある)、予め最大金額、期間を決め、一定の手数料を支払い、所定の利率にてローンを組める枠を設定したりします。
企業の現預金ため込みに説明責任 5年ぶりガバナンス・コード改訂へ
- By 半澤 智 日経ESG 副編集長
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- 2025.7.31