割と理論的な話です。ただ、カラクリは簡単、株価形成については幾つかの説明がありますが、ここでは将来のキャッシュフロー(純利益とします。)の蓄積版(現在価値、将来の純利益を金利にて現在価値に割戻す。)を採択します。
かなりの単純化ですが、毎年、同額の純利益を計上しているケース、永続的に続くと仮定すると株価は下記の式となります。毎年、2億円の純利益計上の企業、金利が10%、とすると、この企業の時価総額(株価x 株数)は20億円となります。(= 2億円 / 0.1)
一方で、金利低下となり、5%となると、時価総額は40億円となります。(= 2億円 / 0.05)
時価総額(=株価 x 株数) = 毎年の純利益の合計 / 金利レベル(市場金利が5%であれば、0.05で割る)
最近の米国基準金利(Federal Fund Rate)の引下げ思惑に絡む、株式市場の上昇基調はこの例にも該当します。