テレビとかで経済番組、金融市場関連を観ていると、聴きなれないアルファベットを連呼している方々がいらっしゃいます。大したこと言ってないので、下記に簡単に解説しておきます。また、不明用語あればお知らせください。返信します。
- PER: Price to Earning Ratio: (株価収益率)これが最もよく聞く用語ですね。パー、或いはピーイーレシオと呼ばれます。要は来季の純利益予想数値の何倍にて株価が売買されているかの数値です。一言で言うと通常は10台後半あたりでしょうか? これが成長鈍化セクター、不振企業だったりすると数値は低くなります。逆に右肩上がりで毎年、利益が急増しているようなケーズは100倍とか、理論的には永遠に利益が成長する銘柄があれば、PERは無限大(∞)となり、株価は数値化できなくもなります。が、実際にはそんな銘柄はリスクもある訳で、需給に応じた水準に落ち着きます。
- PER;別の説明:もっと簡単に言うと、株式価値が将来のキャッシュフロー(ここでは純利益)の年次毎の合計とすると何年(何回)分の倍数が株価になっているかと言うことです。勿論、先々のキャッシュフロー故に現在価値に直す必要はあります。また、毎年の利益水準が同じと言う前提の倍数ですが、目安となります。三桁のPERのケースでは成長率が著しく、倍々ゲームのような状況を想像していただければと思います。
- PBR: Price to Book Ratio:これが昨今の東証改革では1以上にしろと言われている数値です。BOok Value, 簿価(財務諸表に記載の株式資本)にて時価総額(株数 x 株価)を除した(割った)数値です。通常、簿価は土地の含み反映しない、また、成長見込みであれば株価に反映され、時価総額 > 簿価のはず、邦銀メガバンクは大体1近辺ですが、地銀はこれが0.5に満たない先も割とありこれが、新興企業と共に株式市場の成長性に影響すると言う話です。Chat GPTよりの日本銘柄のセクター(業種)毎のPBRまた、メガ、信託、地銀のPBRも下記します。



- PSR: Price to Sales (ratio): SaaS系銘柄等にて黒字になっていないケースによく使われます。PER. PBR等の数字が意味をなさない(純利益がしばらく赤字見込みの際PERはマイナスとなりうる。が、株価は常にプラス)ときの指標となりえます。

- ROE: Return on Equity:ROICともしばしば言われますが、I はInvested, 投下資本です。文字通り投下資本に対するリターンです。
財務会計系用語
- EBITDA:Earning Before Interst, Tax, Depreciation & Amortization: 減価償却、税金、利払い前利益、日本語の営業利益が近い概念ですが、若干違います。エビッダーとか変な発音ですが、そのままアルファベットにて読むケースもあります。 趣旨はグローバル水準で同一セクターを比較する際、金利、税率レベルの差異、また、減価償却の期間の際を克服するための数値です。本来の儲けの原点を同じ土俵で見る数値です。 PERと同様にEBITDA倍率(マルチプル)もよく使われます。EBITDA絶対値の比較よりも倍数で比較した方が規模の差は置いといて便利な数値となります。財務構造(Capiutal Structure, 債務と株式資本の比率:債務が多いと利払いの現金支出がある)の際も乗り越えての本来の儲けの比較として有効です。
- EBIT:上記EB ITDAのDA(減価償却)と除いた儲けのレベルです。